釣り中の海難事故を防ごう

1.釣行計画時に行うこと、
・家族や上司(同僚、友人)に対して、事前に釣行計画を伝えておくこと。
・極力単独釣行は避け、初心者の方は出来る限りベテランと行動を共にする。
・常に最新気象情報を入手して、釣行の是非を決定する。決して無理をしないこと。
・連絡体制の確保(携帯電話)船頭など関係者の電話番号を登録しておくこと。
  (防水ケースに収納しておけば、いざという時に真価を発揮)

2.必携品(海難事故防止上携帯が必要なもの)
フローティングベストは半永久的に浮力が維持できるものではありません。浮力材の気泡が破壊され、徐々にその効力は減少いたします。特に、枕代わりに折り畳んだりすることは避けなければなりません。そして、特に守って頂きたいことは、ライフジャケットを着衣して釣りの行動をする場合は、如何なる状況にあっても、又紐をしっかりと装着することがルールですから、釣経験の豊富なベテランの釣師さんは、後輩指導と安全対策の要として是非、お手本をお見せしましょう。

因みに七管の統計では船舶からの海中転落事故のうち、ライフジャケット着用者の生存率は91%と高いのに、非着用者は59%に落ちるという。これは、磯釣りも同様でライフジャケットを身に着けていれば助かったのに、と思うことがあると思います。お子様と一緒に釣りをされる場合は、防波堤であってもライフジャケットを着用しましょう。

・救命ロープ100キロ以上の破断テストをクリヤしたロープ30m以上準備する。
・笛
・懐中中電灯
・防寒衣、雨着
・携帯電話

その他、救急医薬品、非常用携帯食料(チョコレート等)マッチ、ライターなど

3.釣りの現場における留意点
・海象の把握
現場に着いたら、釣り場付近の海象をよく把握すること。海の仕事に従事する人達は永年の経験からその地方特有の気象に詳しく、観天望気(雲や色々な光象を見て、天気を予想すること)による短時間の気象予測は傾聴に値するもので、非常に参考になること多く尊重させられます。

・釣果より安全第一優先
干出岩や時化の際に、波浪に洗われる岩礁に瀬上がりしないこと。年齢、体力、健康状態、装備に応じ、安全な釣り場を選定し、気象の急変による危険な場所を避け、事前に安全な避難場所、方法、万一海中に転落したときの上陸地点を調査しておくぐらいの慎重さが必要です。

・フローティングベストの着用
地磯での磯釣りや瀬渡し船に乗船して磯場、防波堤などへ釣行する場合はフローティングベストを着用する。又、遊漁船にて沖釣りも同様です。それからフローティングベストは正しく着用をしておくこと(股紐等はしっかり取り付けておく)

・船から磯に渡るときは荷物を持たないで渡る、磯の上から荷物を受け取ること、又、磯から船に乗るときも同様です。両手に荷物を持って乗り降りをするとバランスを失って海に落ちたり、船の舳先に挟まって大怪我をするケースもあります。

・竿入れ時の注意
釣り場では原則としてフローティングベストを着用したまま釣りをすること。

・異常時の安全場所への退避
気象、海象が悪化の兆しが見えたときは、直ちに安全な場所へ避難をすること、海の天候は数分で大荒れになる場合があります。直ちに船を呼んで帰るぐらいの気持ちを持っておく、決して無理をしないこと。

・厳重な足ごしらえ
磯ではすべり止めを施した靴を使用する。すべって海に落ちるケースも多くあります。

・より慎重に、危険との隣り合わせ

自分が釣っている場所に波がどれぐらい上がっているか良く把握すること。突然の大波にのまれて磯から落ちるケースもあります。又、魚を掬おうと海面に近づいた時なども、波の盛り上がりに注意しておく。磯では、不意に大波が襲うことが只あります。

4.突風のあらわれ方。

・雷の時見られるような雲が西寄りの水平線上に現れたら、数時間以内に突風が吹くことが多い。
・夜、西方に稲光が見えたら、数時間以内に突風が吹くことが多い。
・突風の前には、しゅう雨性の雨が降る。
・ベタ凪の日に、西の水平線にデコボコが見えたら、間もなく突風が吹き出す。
・朝、虹が西空に見えたら間もなく突風が来る。
・風向きか北に回り、急ににわか雪がちらつきだしたら突風が来ることが多い。
・黒潮より東の海面で南東の風が吹き始めたら、強い突風が吹くことが多い。

5.緊急事態発生時の対応
・二人で釣行した場合で、万が一、一人が波にのまれたり転落したときは、他の一人は安易に飛び込んで救助しない。

・ロープ、竿、玉網、等で救助する場合は、岩礁、波の状況を確認して安全なワンドなどへ誘導する。無理してうねりの中で引き上げる場合は大きな危険が伴う。

・波が高い時やうねりが大きいときは、一旦、沖に出て船の救助を待つこともある。

・クーラーの中を出し、蓋をして浮力として使用するために投げ入れる。
いずれにせよ、慌てない、落ち着いて行動する。

6.緊急事態発生時の対応
・遭難信号を発する。
・船頭の携帯電話番号を入れおき、電話する。
・海難救助118番(海上保安庁)に電話する。
・枯れ木など燃やして狼煙を上げる。
・白、黄色、橙のハタを竿につけて振って、航行中の船に知らせる。

7.平成16年度の釣り中の海難事故(財)日本海洋レジャー安全振興会発表
 釣り中の事故者は243人、この内109人が死亡又は行方不明です。遊泳中の事故者が320人で内、116人が死亡又は、行方不明ですから、いかに釣り中の事故が多いかお分かり頂けると思います。如何なる釣行の際も、安全対策は万全にして釣りを謳歌しましょう。こんなところでと、言うような場所でも事故は起きます。決して、家族、友人など悲しませることの無いようにして下さい。