
NATURE TRIP No.66
梅雨入りし、一気に釣行回数が減っているこの頃。
釣具をいじったり
フロッグのチューニングをするのが多くなっていましたので
最近マイブームのチューニングを書いておきます。
事の発端は2023年にラッティーツイスターのイベントを開催したとき。
一つの怪しいフロッグが飾ってあった。
ラバーが付いたポッパータイプのセサミである。
(写真フォルダを探しましたがありませんでした)
「これどんなチューニングをしているんですか?」
ラッティーツイスター代表の高井さんへ伺うと・・・
「あ!これ友人が作ったので全く分からないんですよ(笑)」
とのこと。高井さんらしいです。(笑)
作り方は分かりませんでしたが、頭の片隅に置いておけるようにじっくり観察していました。
それから暫く時が経ち2025年。
春はバップが活躍して結構いい思いをした。
釣果はさらっと載せておきます。
デカい個体が「反応しやすい音」なのか「連鎖の音」なのかは分かりませんが、とにかく春はバップが良かった。
そこから季節が少しづつ進むと今度はセサミに反応が良くなってきた。
(中層からたたき上げる釣りから捕食場所でステイしている個体が多くなってきた為と考えています)
そこで、ふと思い出したのがポッパータイプのセサミ。
という訳で!
試作を作ること3回。
ある程度使えるクオリティになったのでレシピを書いておきます。
ここからが本題です!
用意するものはざっとこんな感じです。(笑)
お気づきの方もいるかと思いますが
セサミではなくセサミLです。(笑)
セサミで何度も試行錯誤しましたが満足いくものが出来なかったので、一先ずいい感じに出来たセサミLを今回は書いていきます。
まずは全体の具の重さを測ります。
全部込みこみで19g。
これにパンドーの重さが載るので総重量は20g程になる予定です。
ココが一番重要と言っても過言ではないパーツ。
①ハネダクラフト/ステンレスアイ17mm
(無い場合はドロップ純正アイが代用できますがフックのセッティングがシビアになるのでオススメはハネクラ)
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②がまかつ/剛双牙MH 6/0
剛双牙はサイズがほぼ同じで純正フックより気持ち細軸なのでフッキング重視で選んでいます。
アイの所に入れるリングはなんでもいいですが大きすぎないものが良いです。
今回はMサイズを使っていますがSでもいいです。
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全てを繋ぎ終えたらプレッサーでアイを潰してください。
パワープレッサーは色々と使えるし力の入り方が全然違うので作業が捗ります。バーブレスを作る際もこれで潰しているので重宝します。
あまっているPEラインでフックの補強。
適度に瞬間接着剤を垂らして強度を高めます。
瞬間が乾いたらウェイト位置を決めて瞬間で仮止め。
(ウェイトの位置はお好みで)
ウェイトはラッティーの1.5mmを約3g使用。
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仮止めが終わったらプレッサ―で潰します。
ライギョマンなら当たり前にやっていると思うので改めて書く必要はない気もしますがフッキングポイントが出やすくなるのでやっておきましょう!
(潰すのはプライヤーでもなんでもいいです)
お次はアイの補強です。
既にPEラインで補強していますがゴム管で開いてしまうのを防止します。
(高井さんが昔からやっているチューニングです)
サイズは極太がいいです。ライギョコーナーにおいていますので一度使ってみてください。
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ソリッドリングがあるのでなかなか入れずらいですが、ゴム管を少し炙ったら入れやすいです。あとは画像の様にアイ抜きニードルがあると楽かもです。
少し焦げてしまいましたが装着完了。
後は6mmと8mmの熱収縮チューブを被せて圧着。
➡アイ側 6mm
➡フック側 8mm
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この時にフックとアイのセンターを出しておいて下さい。
この工程はウェイトのズレ防止の効果はもちろんですが、フッキング時にアイが裏返るのも防止しています。
(言葉で書くと難しいですが分かる人は分かると思います)
その後はブレードを取り付ける為に後方に穴を開けボールスイベルを通します。
スイベルは昔からエバーグリーンを愛用しています。
軽くて回転も悪くなく大体どこでも売っています。
サイズは#3がオススメです。
スイベルが通せたら抜け防止で#5のスプリットリングを結束します。
取付が完了したらこんな感じ。
ここまで出来たらほぼ完成。
いよいよフックの装着です。
ぐちゃ。
と聞こえてきそうですが
これでいいんです。
でココが重要ですが先に口の補強をします。
後で書きますが強制的にポッパータイプにチューニングしているので皮にアソビがありません。
ついでに瞬間接着剤でポッパー部分の上側の皮と皮も接着する為にタップリ塗っといてください。接着剤は今のところスコッチの多用途がめちゃくちゃ強力です。
糸はPEでも根巻糸でもなんでもいいです。
WAXはミシン糸を使っています。
(色が豊富で安価です)
口に糸を巻き終えたら皮を整えていきます。
こんな感じで良い感じの収まりになります。
この状態からの口の補強はかなり大変ですので先程の「ぐちゃ」の間に終わらせましょう。
※ウェイトを後方に足す場合はホールを少し広めに切ってからシーリングすると収まりがいいです。ドロップのアイを使った場合は後方に皮が寄りやすいので調整が必要です。
あとはパンドーにマニキュアの黒を足してまぜまぜ。
(マニキュアは入れすぎるとパンドーの強度低下になるので注意)
※パンドーは今年モデルチェンジして名前も変わります。現行の物は残り少ないのでお探しの方はこの機会に。
パンドーが少し硬くなるまでの間に空気穴を開けます。
パンドーは焦らずゆっくりと塗っていくのがポイントです。
乾くと痩せるので2日くらいかけて塗ると綺麗になります。
パンドーを乾かしている間にブレードをつけたら
完成です。
(お好みでOK)
前から見ると分かりますがソリッドリングを付けたのはラインを通しやすくするためでもあります。
肝心の動きですが・・・
BOPをボコんとすると
チャポッですかね?
チャガー音とは違う軽い音ですが動きに規則性がなく(操作できます)ビッグベイトでよく使うヨコヨコ、細かい首振り、3Dダイブからの浮上~ポンポン(言葉にできない)などめちゃくちゃ面白い感じになります。
操作性のあるルアーが好きなので1軍入りしています。
釣果もかなり出ていますがまた今度で。
そう言えば名前ですが
勝手にセサップと呼んでいます。
SESAMI×POPPERでSESAP
まあポップセサミでもセサッパーでもいいと思いますが。
セサップが呼びやすいので。
とまあ最近は雨続きでこんなことして遊んでいます。
皆様も梅雨時期に道具の整理やチューン、ルアーをいじってみるのはいかがですか?
長くなりましたが最後までご覧頂きありがとうございました。