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光田のKeep Casting! GAME141 ~神奈川県芦ノ湖~

こんにちは

ルアースタジアム、フィッシングマイスター光田です😎

長文ですが、是非最後まで読んでください✨

1925年6月22日

食用、釣り文化の発展、娯楽の少ない時代における趣味(ゲームフィッシング)、様々な役割を期待され、遠いアメリカの地からブラックバス約90匹が太平洋を渡り、政府の許可のもと赤星鉄馬氏によって芦ノ湖に放流されました

その後、芦ノ湖に習って全国7ヵ所でブラックバスの移植放流が行われました

それから月日は流れ日本にブラックバスがやってきて100年の節目が2025年

ブラックバスを取り巻く環境は変化していき、全国的な釣りブーム、河口湖での漁業権魚種指定、そして2005年に施行された特定外来生物法

移入直後の生態系の変化こそあれど、2000年代前半の当時問題視された在来種減少の全ての元凶としての証拠は科学的根拠も確固たる証明も無く、パブリックコメントでは圧倒的反対の意見が多数でした

にも関わらず、在来種減少のシンボルとして掲げられ、何か大きな力に押し切られるような形で施行された特定外来生物法に、深い悲しみを覚えた事は約20年経った今でも忘れません

それまでゴールデンタイムのテレビ番組でも、楽しい・かっこいい趣味として紹介されていたバスフィッシングも、掌を返したかのようにメディアからは悪者として紹介される時代

いつしかバスフィッシングを楽しんでいると見知らぬ人に背後から「釣ったら殺せ」など心無い言葉を浴びせられるようになり、ブラックバスは電気ショックや水抜きで駆除される時代になりました

果たして生命を軽視したその言葉は正しいでしょうか

保護すべき対象としている在来種にまでダメージを与える駆除活動は、本当に在来種保護が真意で行っている行動でしょうか

バスフィッシャーマンという肩書きを外してフラットな目線で考えても大きな疑問が残ります

幼い頃、たまたま見ていた「釣りロマンを求めて」に登場したアメリカにいるカッコイイ魚

そんなカッコイイ魚が身近の池や川にもいると知った時は心が躍り、すぐに父に釣具を買ってくれと駄々をこねた事を覚えています

私が産まれた40年近く前には、近くの池や川には当たり前にブラックバスがいて、私にとってブラックバスは真鯛なんかより身近な魚で、それが私にとっての古き良き日本の自然です

ブラックバスを取り巻く世論が冷たいまま、ブラックバスに携わり生業とする企業ですら祝100周年と言い切れない状況で移入100周年を迎えた2025年

そんな状況ですが、私の人生のほとんどを共に過ごした大好きな魚のお祝いをしたく、日本のブラックバスのルーツとなる90匹の遺伝子を引き継ぐ『神奈川県芦ノ湖のネイティブ』に会いに行って来ました

日本全国を襲った線状降雨帯の影響で荒れ模様のためDAY1は出船できず

道路も倒木の影響であちこち通行止めに

何とか出船できそうな津久井湖へ移動

芦ノ湖予定だったためワームも魚探も無いまま頑張ってみましたが、フットボールジグに1バイトあっただけでデコ

そしてDAY2

依然として線状降雨帯の影響が残っており荒れ模様

翌日には天候回復する見込みがあるため、ボート屋さんと相談し昼まで様子見、荒天に強いボートに変更してもらい遊漁券を購入しいざ出船

風裏のフラットにあるウィードパッチをウィンドレンジTW1/2oz(NORIES)で流していくと放流バスのアグレッシブなバイト連発✨

九州では聞き馴染みの無い放流バスというワードですが、芦ノ湖をはじめとする一部フィールドでは養殖されたブラックバスを放流しています

警戒心も薄く比較的釣り易いため、はじめてバスフィッシングをするお子様や初心者のお客様にとっては非常にありがたい存在です🎣

エリアがハマったのかトリプルヒットもあって大盛り上がり🎏

ここから本命のネイティブ狙いにシフト🔃

透明度は高く約5mのボトムが見え、荒れても濁りません

そしてワーム禁止のレギュレーションという事もあってネイティブの難易度は高いと言われています

が、荒天が功を奏したのか、はたまた九州から遠路遥々お祝いに来た私を歓迎してくれたのかすぐにネイティブからの反応が⭐

記念すべき初ネイティブは、おチビちゃんですが格別です🌈

ヒットルアーはSHOT OVER 5(NORIES)

5mダイバーのクランクベイトにおいてはかなり弱めのアクション設計なので、クランクベイトが苦手とするクリアウォーターでもバスに口を使わせてくれるお助けルアーです

水通しの良い沖の水中島エリアへ移動

こういった沖の地形変化に着く魚は雨や風の影響で一気にフィーディングに入る事が多いです

 

この日も魚探は無いので、大まかな地形と水深の把握のためにSHOT OVER 7(NORIES)をチョイス、クリアウォーターという事もあるので見切られないように早巻きで仕掛けて行く

その数投目、ウィードに深くコンタクトしてしまったクランクベイトをほぐしていると明確なバイトがあるもフッキングには至らず

 

止めてホジホジしている時に出たバイトだったので、早巻きより丁寧にウィードの面をほぐしながら巻くクランキングの方がいいのではと考え、SHOT OVER 5(NORIES)にローテーション🔁

 

ロングキャストし、しっかりレンジを入れてからウィードの面にコンタクトしたらワームをズル引きするようにロッドで丁寧にウィードをほぐしていくワーミングクランク🌿

ぬーーーーーーーん・・・・・

と重たくなるロッド

 

ルアーが藻だるまになっただけなのか分からないので、疑いながらもしっかりストロークを取ったアワセを入れると重量感を持った引き

これは間違いなくネイティブ、しかもデカい💥

 

慎重にファイトし無事にランディング

長年の夢、そして難易度から会えないだろうと思っていたネイティブの50upとの対面💖

100年前から何世代にも渡って生命の営みを続けてくれた芦ノ湖のネイティブ

約30年前遠く離れた福岡のため池でコネリーⅡ(DAIWA)というクランクベイトではじめて手にした人生初のブラックバス、デッドリンガー(ZOOM)のテキサスリグで犬鳴川ではじめて釣った人生初の40up・・・

 

今まで出会ってきたブラックバスのルーツに触れられた気がして、「ありがとう」「おめでとう」と思わず涙が出ました😂

 

地形とウィードの生え方、そしてクランクベイトの巻き方を把握したので、SHOT OVER 7(NORIES)で水中島の外側の少し深い側のエッジに生えたウィードでワーミングクランク🌿

先程とは違ってゴンッという明確なバイトを、しっかりフッキングしてランディング💥

まさかの2本目のBIGネイティブ😍

100周年のお祭りパワーなのか🎊

九州から会いに来てくれた歓迎なのか🎉

とにかくネイティブが食ってくれる嬉しい展開😙

水通しをキーにエリアを変更し、沖に大きく張り出した岬に繋がるブレイクラインをアップヒルでSHOT OVER 5(NORIES)クランキングすると足元で突き上げ丸見えバイト🎣

終わってみれば、時短出船で放流3本ネイティブ4本の計7本というまさかの釣果🎁

 

夢のような一日でした🏆

そしてDAY3

天候は回復し、通り雨がある以外は穏やかな一日🌞

予想通り、前日の様な食い気も無く、時折出会う55cmクラスの天才ビッグバスには手も足も出ず、口を使ってくれるのは癒しの放流バスだけ

フグみたいでカワイイ放流ちゃん🍩

前日の悪天候で見れなかった景観や海賊船を楽しんだり、

水中鳥居を眺めたり、

桟橋の下で雨宿りしたり、

チルで贅沢な時間を過ごして納竿🍰

ネイティブに会って100周年のお祝いを伝えるという目標も達成でき、最高の遠征になりました💯

 

またいつか必ず会いに行きます😁

 

最後に・・・

 

ブラックバスは確かに肉食魚である以上、生きるために在来種や同じ外来種などを捕食します

 

ブラックバスが混入していない水系に新たに移植放流されれば、確実に既存の生態系のバランスを崩します

 

約20年前に特定外来生物法が施行され移植放流は規制によって沈静化し、新たな移植放流はほぼ発生していません

 

特定外来生物法施行後の約20年で移植放流違法はほぼ発生していません

にも関わらず、令和のこの時代に再び在来種の減少・生態系破壊の悪役として矢面に立たされようとしています

 

農薬や家庭・工業廃水の河川湖沼への流入、災害的大水に対応するための河川護岸工事、山々へのソーラーパネルの設置による土壌の変化、水草や魚卵やエビなどを大量に食すコイやソウギョの放流などは軽視され、都合のいい悪役として使われているように感じます

 

もちろん移植放流の規制解除を求めている訳ではなく、特定外来生物法施行から20年、そしてブラックバス移入100周年という節目をきっかけに、駆除ではなく共存の道を歩んで欲しいという私個人の意見です

 

ブラックバスが持つゲーム性、そしてそれに魅了されたバサーがもたらす経済効果は地方自治体に対して非常に大きな効果があります

 

移植放流の規制は行いつつ今ある生態系を保護し、ブラックバスの商業的価値を改めて見つめ直し環境的資源として有効活用し共存していく選択肢を検討して欲しいと強く強く心から願っております

 

#25フィッシングマイスター

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